佐野優子 (ピアノ)

東京都出身。PIARA ピアノコンクール全国大会の最高位である全部門グランプリ受賞を皮切りに、15 歳 で東京フィルハーモニー交響楽団と共演し、デビュー。イギリスと日本を拠点に国際的な演奏活動を展開し、国内外の主要ホールや音楽祭、また協奏曲のソリストとして、その卓越した演奏が世界中で高く評価され ている。 デビューアルバム「こと葉」は、レコード芸術、ぶらあぼ、ショパンなどの音楽専門誌で高く評価され、ANA 国際線全線の機内エンターテイメントにも掲載された。

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学卒業。在学中、ハンガリーのリスト音楽 院で一年間研鑽を積む。2013 年、奨学金を得てロンドンの英国王立音楽院修士課程へ留学。ウォル ター・マクファーレン賞、ナンシー・ディキンソン賞、モウド・ホーンズビー賞、Dip RAM を受賞し、首席で卒業。翌年、同音楽院で日本人初となるアドバンスト・ディプロマを取得。これまでに、ピアノを故・松浦豊明、渡辺

健二、クリストファー・エルトン、室内楽をマイケル・ドゥセク、音楽学を一柳富美子、ロドリック・チャドウィック の各氏に師事。

高校時代よりアウトリーチ活動にも情熱を注ぎ、学校等でのトーク・コンサート、科学や美術、環境問題と音 楽の融合など、独創的な視点で音楽の新境地に挑んでいる。また、日本語、英語、スペイン語を活かして各 国で行なっているマスタークラスも好評を得ている。2017 年度の東京藝術大学音楽学部附属音楽高等 学校の文科省認定スーパー・グローバル・ハイスクール事業では日英間のコーディネーターに任命され、初 年度となる同事業の成功に大きく寄与した。2020 年 3 月、新型コロナウイルスの拡大を受け、先駆的にロ ンドンの自宅よりライブ配信コンサートシリーズを開始し、翌年 3 月に満 50 回を達成。世界中の視聴者に ピアノ演奏を届けた。

日本初のヤング・スタインウェイ・アーティストを経て、2018 年よりスタインウェイ・ アーティストを務める。ハ イレゾリューション自動演奏ピアノ「SPIRIO」のためにニューヨークのスタインウェイ本社にて収録された演 奏は、全世界で配信中。これまでの国際的な活動が英国に評価され、Tier-1 Exceptional Talent ビザ、 そして後に永住権が授与された。オックスフォード大学セント・ヒルダズ・カレッジ主催「オックスフォード・ジャパン作曲賞」の芸術監督、及び 審査員。